ロジァの目からまたひとすじ、涙が落ちる。
情けないとは思う。
思うが鼻水をすする。
アレクセイはロジァを抱き締めた。
「仕方ねーから……そういうことにしてやってもいい……」
ロジァは呟いた。
「そうしてくれると助かる」
笑みを浮かべ、アレクセイはロジァの顔を上げてゆっくりと口づけを落とした。
ロジァのジャケットもシャツも脱がせると、アレクセイはロジァをベッドに優しく押し倒す。
幾度か繰り返すキスは次第に深くなる。
そのうちにもロジァのジーンズを引きおろし、冷え切った身体にキスを浴びせながらロジァの熱を高めていく。
ロジァの身体がじわじわと溶けていく
身体の芯から火照りだす。
勝手にうわずった声が漏れる
胸の辺りにあったアレクセイの唇が下へと降りて自分の中心に這うのを目にしただけでその艶めかしさにロジァの身体がびくんと跳ねる。
容易く追い上げられ息を整える間もなく、アレクセイの素肌に抱き込まれた。
アレクセイの背中に回した腕にぎゅっと力を入れる
口づけを交わしながら肌を合わせて互いを感じ合う。
好き……
何で……こんなやつ……
こんな好きなんだろ……
何で……
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