スイッチが入ってしまうともう力は止まらない。
縺れるようにベッドに倒れ込み、力は遮二無二佑人を嬲り始める。
しばらく佑人を追い上げるのに専念していた力は、とうに滾っているもの収めるべくほぐしているそこにローションをたらす。
もう熱をもっている佑人の肌は少し力の指先が触れただけでも熱く吐息を漏らす。
やがて力が押し入ってくると覚えさせられた愉悦に佑人は唇を閉ざすことさえ忘れてしまう。
力が動くたびに繋がっているところから淫猥な音が聞こえようが真夏に情に突き動かされた二つの息づかいに紛れてしまい、はああっと吐息とも悲鳴ともつかず佑人がいきつくと、前後して低く唸りながら力も果てた。
力はゆっくりと佑人に口づけると、「わりぃ…湯上りのお前とか、ついエロい気分になっちまって」などと言い訳のように言う。
「……何だよ、それ……」
佑人ははにかむように笑う。
「お前さ……嫌じゃねえか?」
唐突な力の言葉に佑人は怪訝な目を向けた。
「え? 何が?」
「その、俺とこういうことすんの」
何を言っているんだろうこいつは。
佑人は目を眇めて力を見つめた。
こっちはどんどんお前と離れられなくなってるってのに。
「……なわけないだろ」
第一今もまだ繋がったまま身体を密着させてるって言うのに。
「……や、俺ってやりたいばっかですぐエロくなっちまうからな。お前が傍にいんのに我慢できねぇし」
率直な告白に佑人は少し戸惑う。
「……我慢なんかしなくていいって」
「知らねぇぞ、あとで後悔したって」
「今さらだよ」
力は優しく佑人の髪を撫でる。
「フン、高校ん時、メチャ我慢してたぜ。教室でお前の匂い嗅いじまうとエロがこう……」
「犬かよ」
佑人は笑ったが、まさか教室で力がそんなこととは思いもよらなかった。
「あ、見ろよ、お前が可愛いこと言うからまたでかくなっちまっただろ」
繋がったままの力が佑人の中で体積を増している。
「見ろよじゃないだろ、やったばっかだぞ」
「我慢すんなっていったくせに」
「って……あっ」
少しでも動かれると佑人の身体の奥で残り火が刺激される。
もう溶け始めている佑人を力は再び抱き始める。
こんな時をただ思い出にすることが、佑人の中でもうできなくなりつつある。
力を誰にも渡したくないと、そう思ってしまう。
もうこのまま二人でペルセウスの彼方へワープしてしまいたい。
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