けれど見おろしている力の目が自分だけを見つめているのだと思うと佑人の身体の芯が急激に昂揚する。
「……あ……ごめ……も…」
唇を蹂躙しながら粗野な手つきで与えられる刺激に佑人はあっけなく力の指を濡らした。
脱力した佑人が目を閉じているうちに力は足元に絡まっていたズボンを蹴り落とすと、佑人の後ろに手を回りこませた。
冷たいローションと一緒に中へと力の指が入りこんだ時には、自分ではない生身の身体と交わっているのだと恐ろしくリアルだった。
「……わり、もう俺限界……」
情に濡れた力の声は少し掠れていて、耳元に届いた途端、佑人の身体はまた緩んで熱を帯びた。
力はそれを感じ取ると、次にはその身体を貫いた。
「……あっ…っ!」
熱い塊の圧迫感と力が揺さぶるたびに襲ってくる鈍い痛みをひたすら佑人はやり過ごす。
「佑人……佑人……ゆう……」
やがて自分の中で力が弾けたのを感じたが、どさっと力の身体が荒い息とともに佑人の上に倒れこむと、こうして繋がって一つになっているということが何だか切なくて痛みを凌駕した。
佑人は力の背中に腕をまわし、ぎゅっと抱きしめる。
「佑人……」
力はそんな佑人を見つめながら再びその唇をふさぐ。
舌を絡ませながら今度はゆっくりと味わうように嬲る力に必死で応えようとする佑人だが、しばらくすると身体の中で力の熱がまたぞろ圧迫感を増しているのを感じた。
そのうち力は唇を離して佑人の両膝を抱え、再びその奥へと腰を打ち付ける。
痛い、と思ったはずが唐突に甘い疼きを覚え、佑人は身悶えする。
「あっ……! や……っ!」
恥ずかしくて抑えようとしても、勝手に喘ぎが飛び出してしまう。
力が躊躇いもなく激しく突き上げるたびに過ぎるほどの刺激が佑人を襲う。
「好きなのは……お前なんだぜ?」
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