自分の名前が呼ばれたと思って、タローがゥオン! と一声吠えた。
「俺も、ラッキーが待ってるし……あの、あとでリリィで会おうよ」
「わかったよ。このままだとお前を壊しちまう……」
壊れてもいいくらい思ったとは、佑人は口にはしなかった。
足元がフラつく佑人を抱えてバスルームに連れていき、時折頬となく額となくキスを浴びせながら力は恥ずかしがる佑人の身体を丹念に洗う。
ドライヤーで髪を乾かしたり、服を着たりする間も二人、主に力がベタついていたが、ドアを開ける前にもう一度佑人を抱きしめて深く口づけた。
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