ひまわり 15

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    ACT 3

『見合いしたって?』
 東京に戻って携帯の電源を入れるなり、切り口上で将清が電話をかけてきた。
 そういえば一週間会ってないだけで随分会わない気がするものだ。
 それだけしょっちゅう顔を合わせているということか。
「元気のやつだな、話したの」
『何で俺に言わないんだよ!』
「お前に言わなくちゃならない理由はないだろ?」
『元気には話してもか?』
 くだらない口論になってきたので、優作は電話を切ってしまった。
 ずっと携帯の電源を切っていたので、何度か家電の留守電に入っていたメッセージなしのコールも将清か。
 そんなことをする人間は他に心当たりはない。
 それにしても何だってあんなに将清が苛ついているのかわからない。
 見合い相手は、きっと愛想を尽かしただろう。
 最初から最後まで煙草ばかり吸っていた。
 普段は滅多に吸わないのだが、取り繕う程の話もなく、手持ち無沙汰だったこともある。
 綺麗な人だった。
 一生懸命話をしようとしてくれていた。
 しかし、彼女と結婚する、ということが漠然と思い浮かばなかった。

 


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