ひまわり 24

back  next  top  Novels


 って、感心なんかしてる場合じゃなかった!
「か、可愛いとか、ちゃんづけとか、勝手に人で遊ぶな!」
 拳を固めて精いっぱい声を張り上げた。
 周りが一瞬静まり返った。
 と、思ったその次の瞬間、ミドリも将清も他の女子も笑い転げている。
 さらにお陰でその周囲までに何事かと注目を浴びている。
 これって、イジメかよ?
 かあっと頬が熱くなり、優作は益々イライラが込み上げてきた。
「何がおかしんだよっ!」
 喚くと、ミドリがまた吹き出した。
「おいこら、少年をイジメてんじゃないぞ、きみたち!」
 そこへ通りかかったのは元気で、傍らにはまるで用心棒のようにごつくてでかい強面というより怖い男が突っ立っていた。
「イジメてないよ、元気! だってさ、ギャップ萌え! この少年、江川優作ちゃん!」
 ミドリが笑いながら元気に訴える。
「いや、幕末藩士みたいな勇壮な名前に恥じないガッツな少年だって」
「ガッツってそれ、将清、いつの時代の人よ?」
 女子が馴れ馴れしく優作の肩に腕を回した将清に突っ込みを入れながらまた笑う。
「俺、最近までばあさんと二人暮らしだったし」
「こらこら、高杉晋作にだって、少年時代ってもんがあったはずだ」
 目の前でのたまう元気とミドリが並ぶと、ここは芸能界かとでも言いたくなる。

 


back  next  top  Novels

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ