ひまわり 26

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 元気、ミドリを中心に割といつも将清の周りには同じ顔ぶれはいたが、同じ学部の英米文学専攻だけでなく将清は誰にでも同じように接するので、付属、外部組、学部関係なくいろんなメンツが集まってきた。
 眼鏡のインテリ風で話がうまい古田光彦は高校時代バンドをやっていて、元気と音の話で意気投合したらしい。
 よく一緒にいる浅野涼子は法学部だが、高校の時から付き合っているといい、しかも美人だし、遠恋を拒否されて別れた優作にとっては羨ましい限りだった。
 元気や古田、浅野、優作は外部受験組だが、他のメンツは大抵付属高校上がりだ。
幼稚園から付属といういかにもおぼっちゃまという風貌の佐野は意外にもロックファンで元気に懐いていた。
 ミドリと一緒に常に将清の取り巻きという感じで女子学生が何人かいたが、一人はミドリとともに初対面で優作を笑い飛ばしてくれた芽衣、女子の話からいつも上から下までブランド物を身に付けているというまどか、みんなそれなりに美人だが、琴子は可愛いが他の女子のように私が私がというタイプではなく、優作の唯一の彼女だった佳澄にどことなく雰囲気が似ていて付き合うんならこんな子がいいな、などとこっそり思っていた。
 その日も将清が先導した飲み会には総勢三十人ほどが集まっただろうか、近くの居酒屋に早めに繰り出して、リーマンたちが顔をのぞかせる頃になると、河岸を変えるぞということになり、将清が途中コンビニに立ち寄り、各自酒やつまみを調達すること、とみんなを率いてやってきたのは、将清のマンションだった。
 いつの間にか当然将清と一緒にいるメンツとして優作はミドリや芽衣にも認識されてしまい、たまたまバイトがなかったこともあって、この飲み会にも将清に連行されていた。
「すんげ、億ションっての?」
「うわ、え、一人で住んでんの?」
「超セレブ!」

 


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