ひまわり 28

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 でも受験の頃からだろうか、いつもつるんでいた仲間とは志望校が違ったせいもあっただろう、前のように思い切り遊ぶというようなこともなくなったが、それも受験が終われば、また今までのように会えるだろうと、優作は軽く考えていた。
 だが、優作が一人地域では進学校として知られる高校に、仲が良かった仲間たちは別の高校に進学が決まり、迎えた卒業式の日。
「打ち上げ、優作も誘うか?」
「優作? あいつがくるとシラッケんだよな。一人でウケてる気んなって、ノリがいいつもりでいるからよ」
 そう言ってゲラゲラ笑っているのを偶然聞いてしまった、今まで友達だと思っていた同級生の本音。
 親友とさえ思っていたやつに、そんな風に思われていたなんて。
 そんなもんか。
 高校に入っても、誰に対してもどこかで線引きをして付き合っていた。
 だからクラスメイトではあっても友達、はいなかった。
 それでも、当時の生徒会長に声をかけられたから副会長を頑張ってやったが、どのみち自分は二番手以下だと自分に言い聞かせていた。
 佳澄との付き合いも一歩踏み込むこともしなかった。
 振られたのは当たり前なのかもしれない。
 大学に入って、彼女を見つけて、なんてことも思っていたが、遊ぶために親に金を出してもらっているわけではない。
 こんな付き合いもほどほどにしておけばいいんだ。
 誰かが音楽をかけた。
 去年からヒットしているアイドルの曲が流れ始めた。


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