ひまわり 36

back  next  top  Novels


「ビール一杯でひっくり返るお子様なんかにアルコールなんか渡すなよ」
「ああ、ビールじゃないんだよね、ジンのビール割?」
「は? ドッグズノーズなんかこいつに飲ませたのか? お前!」
「いや、あたし、好きだし、そんなカッコいいもんじゃなくて、結構ジン多め? とか」
「アルコール未経験のヤツに渡すなよ、そんなもん!」
「だって、ゴクゴク飲んでたし」
 ミドリとのやり取りを話して聞かせた将清は苦笑いを浮かべた。
「ま、さ、ミドリも別に悪気があったわけじゃないから、怒らないでやってくれよ」
 言われなくてもミドリが悪いとは思えなかった。
「ごちそうさま」
 優作は立ち上がると、食器を重ねてキッチンのシンクへ持っていく。
「ああ、置いといてくれれば食洗器入れるし」
「食わせてもらったから、洗うよ。お前のもかして」
 若干すまなそうに持ってきた将清の食器も優作はしっかり洗うと、キッチンペーパーで拭いて傍らに置いた。
 それからソファからリュックとパーカーを取ってくると、将清にしっかり頭を下げた。
「迷惑かけて悪かった」
「何、他人行儀なことやってんだよ、そんな……」
「俺の思慮が足りなかったんだ。アルコールも飲めないガキのくせにお前らの飲み会に混じったり、もう、今後一切、俺のことは誘わなくていいから」
「え? 何言ってんだよ」
「じゃ、俺、大学行くから。世話になった」

 


back  next  top  Novels

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ