ひまわり 40

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「あれ、優作は?」
 既に授業が始まっているところへ、こそこそと入ってきたのは元気で、将清の右側にするっと座った。
「だから今朝俺がちゃんと朝めし食わせて、ちゃんと授業出てるって」
「いねぇじゃん」
 わざわざ将清の左隣のミドリの顔を覗いたりして元気は将清の顔を見た。
「だから最上段にいるだろ」
 元気はミドリと同じように振り仰いで、「何であんなとこにいんの? あいつ」と将清に問う。
「だから! 今朝いきなり俺に反旗を翻して、ネガティブな独立宣言してったんだよ」
「はあ?」
 一般教養のかなりな人数の学生が密集している階段教室だからいいようなものの、さっきからコソコソしゃべっているのを教授に気にされているらしいと気づきつつも将清は、さらに声を落として、ミドリに説明したことを要約した。
「つまりお前嫌われてんじゃねーの?」
 元気に言われて将清はむっとする。
「違う! ちょっとすねてるだけだ。そのうちまた声をかける」
 将清は断言する。
「わかったよ、俺からそれとなく話してみる」
 元気は妙にむきになる将清の肩をポンと叩いた。

 


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