ひまわり 42

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「休み中、こっちいるのか?」
「ああ。元気は?」
「バイトとライブ」
「俺も、バイトづけ」
「今夜もバイト?」
「いや」
「んじゃ、ちょっと出てこねえ? 下北沢」
「下北沢?」
 よくわからなかったが、改札で待ち合わせることにした。
 やっぱり、たまには誰かと言葉をかわしたい、気がした。
 初めて降りた下北沢南口改札を出たところで待っていると、ギターを背負った元気がやってきたと思うや、ここに連行された。
 入った時は、バンドの交代の時間だったらしい。
「はい、ノンアル」
 元気に渡されたカップを受け取った優作は中を見回した。
 いわゆるメタルらしきいかついというかムサイ連中があちこちにたむろしている。
 女の子もいるが、圧倒的にヤローが多い。
「優作だから特別に、ここ奢りな」
「元気のバンド? ライブやるのか?」
「いやなんつうか、寄せ集めみたいな? 一平の昔のバンド仲間とかと、曲もクラシックなやつのコピーだし」
 一平ってあの、いつも元気と一緒にいる用心棒だな。クラシックなやつ?

 


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