ひまわり 49

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 授業、レポート、バイト。
 当初はそれだけの学生生活になるはずだった。
 友達とか仲間とか、そんなものを期待するつもりもなかった。
 それでも、彼女を作るという目的はまだシツコク頭のどこかに置いていたのだが。
 賑わしいまでの学生生活になった。
 優作には最初から将清に対してバリバリに対抗意識があった。
 女にはもてるわ、友達は多いわ、セレブで、自分にないものばかりを持っているやつ。
 だからよけいに将清のマンションで、アルコールに不慣れな優作がひっくり返ったことが無様に思えて、将清に八つ当たりしてしまったのだ。
 そのうち、優作が思っていたようなただの金持ちのチャラ男ではなく、女にはバカモテだが、男女関係なく気さくに接するし、妙に面倒見がよくて、結構いいヤツだということがわかってきた。
 俺が俺がではなく、さりげなくリーダーシップのとれる切れ者だとは、傍で見ていればよくわかる。
 さらに、将清が帰国子女で数か国語を操り、高校では常に成績がトップという、絵にかいたようなできるヤツだということを、同じ付属高組の特に女子から耳にする羽目になった。
 俺なんか太刀打ちできる相手じゃないってか。
 別に一番になりたいとか、思っていたわけではない。
 二番手以下、その他大勢のうちの一人だということは自分でもよくわかっていたつもりだ。
 だから、優作としては将清の仲間うちの一人として隅の方にいたかったにもかかわらず、授業でも、学食でも、何故か優作のいる場所は将清の隣ということに決まっていて、常に優作と将清がセットのように見なされるようになっていた。

 


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