ひまわり 64

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 つまり何? 俺はミドリに将清のお守り役をバトンタッチされたってことかよ?
 なぜ自分なのかとか、いくらでも疑問は残っているが、背中に張り付いているこの男を優作は突き放すことはできなかった。
「冷えてるじゃないかよ、コーヒーでも飲もう」
 背中の男がようやく離れたので、部屋に入って小さなキッチンに向かうと、優作は湯を沸かし、マグカップを二つ用意した。
「今からメシ?」
 将清はテーブルに置いた弁当を見てたずねた。
「いや……さっき、ミドリにファミレス奢ってもらったから」
「え、じゃ、それ、食っていい? 腹、減ってて」
 優作は呆れて、「わかったから、ちょっと待ってろ」と弁当を袋から取り出してレンジに入れた。
「あのさ、ミドリからちょっと、お前がいろいろあったって話、聞いた」
 黙っているのはフェアじゃない気がして、優作は言った。
「そうか。友達が理不尽に殺されて、ガキだったし、俺のトラウマ」
 将清は軽く、そういった。
「だから、クスリとかやってるやつや売ってるやつなんか見た日には、ドンだけぶん殴っても飽き足りない」
「お前さ、それ、抑えること覚えた方がいんじゃね? そのうちケーサツ沙汰になっちまうぞ」
「んじゃ、そんな時はお前、止めてくれ」
「俺のこと吹っ飛ばしたくせに」
「そんでも」
 へらへら笑っている将清を見て、優作は「バッカじゃね」と睨みつけた。


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