ひまわり 79

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「何でそこにミドリが出てくるんだ?」
 怪訝な顔で元気は優作を睨む。
「将清、子供の頃にかなりな精神的ダメージ受けて、時々トラウマで感情がコントロールできなくなって、ミドリは高校まで将清を受け止めてやってたって。でもミドリ、将清のこと好きなのに、自分ではダメだって言って、俺に、バトンタッチして、見捨てたら許さないって、ミドリ、怖い顔で………」
「ああ、なんか昔、将清、売人タコ殴りにしたことあったな。あれってそういう重いもん背負ってたからってわけ? つまり何、ミドリ、そういう時、将清のこと高校ん時は身体で慰めてやってたけど、ミドリの方がきつくなって、お前にバトン渡したって? 身体で慰めてやれって? だから将清と寝てやったと」
 わざと意地の悪い言い方で元気は優作に詰め寄った。
「そんなんじゃない! そんなんじゃない……けど、俺は、拒否れなかったんだよ……俺、あいつのこと、好きだったから。でもさ、……自分はいろんな女の子と遊んでるくせに、あいつ、ずるいって思って……。大学のコンパの時だってそうだったろ? すぐ横から口出してきて、せっかく俺と話してた女の子かっさらって行きやがって。あいつが出てきたら、もう女の子の方も俺なんか眼中にないよ」
 優作は肩を落として自嘲する。
「………将清は、俺から見たらいつも太陽の光を浴びてるひまわりみたいな存在で……はたで見ているのもやっぱきつくなって、俺だけ好きでもさ………。だから、卒業を機に、普通の友達でいたいって言ったんだ。それでいいと思ってたんだ……でも同じ会社にいるから、将清のことどこかしらで耳に入ってきて、そんなことで動揺してさ……」
 はあと大きな溜息をついて優作は続けた。

 


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