そんなお前が好きだった ■そんなお前が好きだった(井原×響) 高校時代一学年下の大らかな井原渉に懐かれていた和田響。井原は卒業式の後、音大に進んだ響に卒業したら、この大銀杏の樹の下で逢おうと勝手に約束させたが、響は結局行かなかった。言葉にしたことはないが思いは互いに同じだったのだと思う。だが未来のない道に井原を巻き込みたくはなかった。時を経て郷里に戻った響はピアノ教室の傍ら母校で非常勤講師となるが、4月、アメリカに留学していたはずの井原が物理教師として現れ、響は動揺する。 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 にほんブログ村