■そんなお前が好きだった(井原×響)
※順次修正しています。
以前のものを多少補足、修正しておりますが、最後までお読みいただくことはできます。
急に前に出てきた話がまた出てきたところから先は、以前のものになります。
高校時代一学年下の大らかな井原渉に懐かれていた和田響。井原は卒業式の後、音大に進んだ響に、卒業したら、この大銀杏の樹の下で逢おうと勝手に約束させたが、響は結局行かなかった。言葉にしたことはないが思いは互いに同じだったのだと思う。だが未来のない道に井原を巻き込みたくはなかった。時を経て八年後の秋、郷里に戻った響は、高校の恩師に頼み込まれてピアノを教える傍ら急遽母校で非常勤講師となるが、明くる4月、アメリカに留学していたはずの井原が物理教師として現れ、響は動揺する。 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
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