ほんの少し届かない41

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 今夜はドイツ英報堂、明日から北海道二日間、二十三日は良太が朝からスタジオで午後から沢村と会って『パワスポ』が終わるのが夜中の十二時。
 二十四日は工藤が朝から名古屋。
 二十五日に帰ってきても、工藤は挨拶回りに忙しく、良太は『知床』の追い込みだ。
 どうせ次会えるのなんて、納会の時くらいなんだ、きっと。
 わかっていたこととはいえ、良太は、あ~あとこっそりため息をつく。
「いえ、二十四日は一日中スタジオに詰めてると思いますけど、藤堂さんが……」
「藤堂がどうした?」
「また、イブにパーティやるから来いって言われてて」
 言っても無駄だと思いつつも、良太は口にする。
「お前は『知床』でスタジオに詰めてるんだろうが」
 心なしか険のある言い方で、工藤が聞いた。
「はあ、でも、何か時間無制限でやるんだそうで、ヤギさんに話したら、美味い酒があるんなら、ちょっと息抜きに行ってみるかって」
「フン、あのやろう、酒があればどこでも顔を出すからな」
「はあ……」
 それだけでその会話は途切れた。

 


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