夢ばかりなる31

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 一人でこんなに飲んだのは久しぶりだった。
 良太は六本木をふらついて、目についたバーに一人で入り、何杯目かのウイスキーのグラスを空けた。
 もう、いいや、どうにでもなれってんだ。
 外に出ると、雪に変わっていた。
「ううう、冷たくて気持ちいい」
 酔った良太はフラフラ歩いていて、道端にひっくり返りそうになる。
 その腕が背後からしっかりした腕に支えられた。
「あれ、あんた、どこかで会った? あれ、あんた波多野、さん?」
 男は笑ったように見えた。
 車で送りましょうという男に連れられて部屋に戻ってきた。
「あれ、何かいい香り………」
 良太は夢心地で呟いた。
 
 

 


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