お前の夢で眠ろうか 27

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 いつもの工藤とは違う。
 怒鳴っていてもこんな獰猛な気配は知らない。
「う……あ……っ」
 工藤の指の動きに背筋がぞくりと震え、ガクガクする膝はもう自分をささえきれず、良太は工藤の腕から逃れようとヘッドボードに手をかける。
 だがお陰で却って難なくズボンを脱がされてしまう。
「やめてってば、シャチョー!」
 良太は力なく手足をばたつかせる。
「じたばたするんじゃない。男が欲しかったんだろ。そんならそうと、さっさと俺に言えばいいんだ」
 威嚇するような低い工藤の声に、良太は初めて怯えた。
 違う、誤解だ、心の中で叫ぶが、言葉が出てこない。
「ひえ~っ…!」
「色気のない声を出すんじゃない」
 腕をひねられ、脚を抱えられ、良太の抵抗はことごとく工藤の力の前に粉砕した。
 十代の小僧でもあるまいし、そんなにがっついているわけではないはずだ。
 しかし、あんな中年男に良太が抱かれたいのかと思ったら、カッと頭に血が上った。
 不可解な自分の感情が何であるかわからないまま、工藤は良太をベッドに沈めた。
 思いがけず良太の身体にエロティックな香を嗅いで、戸惑いながらも勢いに任せて細い身体を抱く。
「あっ…やっ…だ…」
 噛み付くようなキスに良太の肌は過敏に震えた。
 奥へと触れると、恥じらいで眦に涙を滲ませながら良太は声を漏らした。
「何がやだ、大人だろう?」
 身体を捩る良太の肌をまさぐりながら、色づいた喘ぎを紡ぎ出す。
 今までの相手とは違う。
 幼さが見え隠れする、その危うさに妙にそそられている。
「だって…や…!! 工藤さ…」

 


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