お前の夢で眠ろうか 6

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「良太ちゃんは優しいなあ。工藤のガキがそんな気遣いするか」
 懸命に説明を続ける良太を下柳はハハハと笑い飛ばす。
「プロデューサーなんてタレントのご機嫌とって持ち上げるのが普通だろ。どっこい使えないと思ったら、番組途中でも平気でタレント降板させるからな、あいつは。ただし、そん時には代えて得するだろうってタレント、とっくに用意してるし、視聴率も上ったりするから、周りも納得せざるを得ないんだよな」
「はあ」
 それだけすごい男なのだと、最近では良太も認めてはいる。
「だから敵も多いわな。そういう男に何故か女が寄ってくんだ、これが。しかも切る時はバッサリ。見切られたタレントも可哀相っちゃ可哀相だよな。恨みに思ってる子もいるだろ。ほら、村田ゆかりもさ、可哀相に…」
 と、相槌をうつ良太のポケットで携帯がけたたましく鳴り響く。
「げ、社長だ。すみません」
 下柳に断りを入れて携帯を取り出した。
「どこで油売ってるんだ!」
 思わず良太は携帯を耳から遠ざけた。
 

 


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