夢のつづき14

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 しかし、あれだけ怒鳴られてもしぶとくへこたれていないところをみると、これから育つ要素もないわけではないのかもしれない。
「すまん。もらっておく」
 マネージャーに呼ばれ、本谷はぺこりと頭を下げて戻っていく。
 まあ、事務所にいいように使われてつぶされないようにするんだな。
 工藤は心の中で呟いた。
 ちょうど、うちにきたばかりの良太が、あんなガリガリで、こんなヤツに何ができるかと思ったら、案外、しぶとく怖いもの知らずで、がむしゃらに突っ走っていた。
 こんなことを懐かしがっているようじゃ、俺もやっぱ年だな……
 自嘲する工藤の耳に、お疲れ様でした! とディレクターの声が届いた。

 


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