夢のつづき23

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    ACT 3
 
 
 『花の終わり』がクランクアップし、ホテル赤坂で記者会見が行われる当日も、どんよりと雲の多い空が東京の街を見下ろしていた。
 良太が控え室を訪ねると、山野辺芽久がいつにも増して不機嫌だった。
 というより、何かを気にして心ここにあらずという感じである。
 彼女の現在のマネージャーの今井はまだ若く、マネージャーというより付き人というようすで、何でも芽久の言うことにははいはい、と従っているだけのようだ。
 これじゃ、芽久が相談する気にもなれないというのは仕方ないかもしれないな、と良太は思う。
 ポケットの中で、マナーモードに設定してある携帯がブーブーと振動する。
「はい、あ、はい…」
 当初会見場に顔を出すつもりはないと言っていた工藤からで、今から出向くという。
 『会見の前に、有吉らとの打ち合わせをホテルのラウンジでやる。一時に手配しておけ。お前も顔を出せ』
 例によって一方的に命令口調で告げると、良太の返事もそこそこに携帯が切れる。
 良太は岸のことや『花の終わり』の会見のことで飛び回っていたので、レッドデータの取材で翌日アフリカに発つという有吉らとの打ち合わせに参加するのは無理だと思っていたのだが。

 


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