夢のつづき41

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「え…何?」
 ひどく澄んだきれいな目をしている。
 不思議だ、怖くないじゃん。
「お手」
 手のひらを上にライオンの前に差し出すと、ライオンはボンと大きな手を載せた。
「わー、工藤さん、ライオンてお手するんだ」
 今度は別のライオンが良太の肩に手を載せて揺さぶった。
「わ、何だよ、こら……」
 
 
 
 
「起きろ! 良太!」
 耳元で怒鳴られて、良太はようやくからだを起こす。
「れ、ライオンのお手……」
「何を寝ぼけてるんだ」
 見回すと自分のベッドの上で、傍らに立つ工藤は、とっくにスーツで決めて仕事モードに入っている。
「ちぇ、何だ、夢か……」
「とっとと起きて、すぐに成田に行け」
「えっ! やっぱ俺もアフリカ行くんですか?」
「バカ、ヤギのやつが夕べオフィスにチケット入れたウエストバッグを忘れたんだと。昼のフライトだからな」
「うわ、もう九時半じゃないすか!」

 


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