好きだから 166

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藤堂が幸田に連絡を取っているうちに、浩輔は直子からlinesを受け取っていた。
「うわ、すご! 佐々木さん!」
「え?」
「カッコいいっつうか、すんごいいい写真じゃないですか、これ」
携帯の画面をぐっと差し出された佐々木は、これ、を見て眉を顰めた。
「直ちゃん…………」
どうやら直子が、幸田の連絡先だけでなく、例のパネルを撮って浩輔に送ってきたらしい。
「何がすごいって? OKもらいましたよ、佐々木さん、えらく喜んでましたよ彼」
電話を終えた藤堂が振り返った。
「これ、すごくないですか?」
浩輔が早速携帯を藤堂に見せに行った。
「おー、これは! 佐々木さん、これ、オフィスに飾ってるんですか? ぜひ拝見したい」
「まさか、奥にしまってありますよ。そのカメラマンに勝手に撮られたやつで」
「何ともったいない! まあ、被写体もいいけどね~、なかなかいい腕してるんじゃないですか? 明日にでも挨拶に来るって言ってましたよ、幸田くん」
まあ、確かに腕はなかなかかもしれないと、佐々木も思ったのだ、被写体が自分じゃなければ。
「しかし、今度は八木沼選手ですか? 沢村選手つながりで? あのCMも非常にカッコいいし、かなりの評判でしたからね、業界でもまた佐々木さんの名前が上がりましたよね」
「……いえ、八木沼選手は例の水波の撮り直しCMの朱雀酒造関連ですよ」
「ああ、ひょっとして、電映社の今西さん? あの人、結構強引、剛腕で有名だから。うちの河崎の右に並ぶくらい、できないことはNOをきっちり言った方がいいですよ」


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