好きだから 17

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 明日何とか会えないかとごり押しして無理やり約束を取り付けたが。
 下手に動いて佐々木のことを父親の手の者に嗅ぎつけられるわけにはいかないのだ。
 そうだ、年末の大掃除! 何とかして佐々木さんの家に行く手段を考えないと。
「それよりまず明日、どうやって、佐々木さんに会うかだよな」
 うっかり沢村が口にしてしまったのをすかさずアスカが聞きつけた。
「ふーん、明日、佐々木さんと会うんだ? で、父親の放った間者に嗅ぎつけられたらって心配してるんだ? 協力してあげようか?」
「アスカさん!」
 面白がっているらしいアスカのセリフに、ソファから立ち上がった秋山と振り返った良太がほぼ同時に声を上げた。
「いい考えがあるの」
 何をやらかすつもりだという良太と秋山の怪訝な顔を見つめながらアスカがにっこりと笑った。


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