好きだから 20

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 カップルがもめ始め、どこかで携帯が二人のショットを撮っていたが、二人は客室用のエレベーターの方へと歩いて行った。
 程なくしてスタイリッシュな着こなしだがデッドマンメイクの男女入り混じった欧米人グループがロビーに現れ、客室用エレベーターへと向かう。
 それからまたエレベーターのドアが開き、小野万里子、小笠原裕二と俳優陣が続く。
 小野万里子をエスコートしている業界人らしき男と警官コスプレの小笠原は親しげに笑っている。
 その後ろから大御所女優山内ひとみまでが胸元が大きくあいた黒のロングドレスに身を包み、若い男と髭面の男を従えて現れた。
「なーんか、きっと業界関係のハロウィンパーティよね。いいなー、あたしも混ざりたい!」
「お前が混ざれるか!」
 さらに今度は黒ずくめの一団が現れ、周囲の注目を一気に浴びる。
「きゃっ、誰? ゴスロリ女の隣のミリタリー、すっごいきれーくない? 男だよね?」
「マントに袴の子もすっごい美形! え、モデル? 俳優とか? あんな子いた??」
「隣のデカい人、どっかで見たことある」
 ミリタリー風なゴスロリコスチュームのカップル、チューリップハットに袴にマントと草履という金田一耕助コスプレの美形の横にはジェダイそのままに睨みつけるような表情の男がフード付きマントを羽織っている。
 すると時間差で別のエレベーターが開いてハリーポッター風ローブを着た若い男が、シルクハットに燕尾服のがっちりした大きな男に小走りに追いついた。
「うわ、間に合った!」
「おや、可愛いね、浩輔ちゃん、グリフィンドール」
「悩みましたよ、黒を基調に品位を保ってとか。あれ、なんか、藤堂さん今日、胸から上、えらくデカくないですか?」
「ホテルの顰蹙をかわない程度にね」


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