好きだから 249

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 驚いて立ち上がったところへ、佐々木が戻ってきてまたベッドへ潜り込んだ。
「大丈夫か? 佐々木さん」
「ああ」
 そう言いながらまた一つ咳をする。
「何か飲む?」
「ああ」
 冷蔵庫から経口補水液を取ってくると、グラスに注いで、「飲める?」と聞いた。
 佐々木は身体を少し起こしてグラスを受け取り、ごくごくと飲み干した。
「まだいるか?」
 グラスを取り上げて沢村は尋ねた。
「もうええ……」
 身体中がだる重くて、一つ二つ咳をしながら佐々木はまた毛布に潜り込む。
 何か引っかかりを感じたが喉が痛むし頭も重くて働かない。
 体力的には自信があったとまでは言わないが、仕事は許容量を超えていたから気合だけでやっていたようなものだ。
 そのつけが見事に回ってきたようだ。
 今はただ眠りたくて、佐々木は目を閉じた。

 


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