好きだから 26

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 須永が申し訳なさそうにそそくさとひとみの腕を取ってソファへと連れていく。
「どうぞ」
浩輔がシャンパンの入ったグラスを良太に差し出した。
「どうも、すみません、準備手伝えなくて」
「全然、大丈夫です。秋山さんがいろいろ手配して下さったので、お土産運ぶくらいで」
「あれ! 良太、あたしがやった衣装、どうしたのよ!」
 そこへアスカがやってきて、早速文句をつける。
「ちゃんと着てますよ、スケルトンのTシャツは。もう、忙しくておちおち着替える暇がなくて。エレベータから降りたら工藤さんが、かぼちゃパーティなんかとっとと切りあげて戻れとかって電話で怒鳴るし」
 全くあのオヤジと来た日には勝手なんだからな!
「工藤さん、大阪じゃなかったの?」
「早めに終わったんで、新幹線で戻ってきたらしいです」
「ふーん、相変わらず横暴!」
ぷんすか腕組みをしているアスカの後ろから、「良太ちゃん」と声をかけてきたのは直子だった。
「あ、直ちゃん、お疲れ」
 直子はそのまま良太の腕を隅へと引っ張って行った。
「何かあった? 直ちゃん。佐々木さんと直ちゃん、ほんとベストカップルって感じだよね、すごく似合ってる二人とも」
「うーん、佐々木ちゃんは地がモデル体型だから、何着せても似合うから着せがいがあるのよ。あの性格じゃなきゃとっくにトップモデルだったかも」
「あの性格?」

 


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