好きだから 34

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 大丈夫、あんたを壊したりしないから、こんなに綺麗な人を………。
 そうだ、ちょうど一年前のあの夜も、ひどく綺麗で蠱惑的で、そしてこれほどまでに貴やかな色香を持つ人を沢村は知らなかった。
 お世辞にも今まで付き合ったことのある相手に対して労わりの気持ちなど持ったことがなかった。
 むしろ後腐れなく夜の相手だけさせた女も数知れず。
 そんな沢村が愛する人を大切にしたいと心から思った時、初めてほんのいくばくかは、かつての女たちに対してあまりに雑な扱いだったことへの申し訳なさを思いやったが、そんなことはもう忘却の彼方だ。
 ベッドからバスルームへと場所を変えてもただ幾度も、愛し合った。

 ただ互いに、ふとした弾みに見え隠れする何か得体の知れない影のようなものを感じ取ってか、佐々木は沢村の背にしがみつくように腕を回し、沢村は佐々木の肉体の何もかもを支配してしまいたいというように深く深く佐々木の内へと己を沈ませた。

 絶対、あんたを守るから………。


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