いつか逢えたら 6

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 予想通りの言葉に勝浩はムッとする。
「だって、勝浩くん、きれいで可愛いし」
「西本の目、おかしいんじゃない? 城島さんとかなら、百歩譲ってそういうのも納得できないこともないけどね」
「いやあ、いたって正常だと思うよ。だって、俺じゃなくてもそう言ってるぜ、みんな」
 確かに学内で自分がそう評されているのを、勝浩自身もよく知っていた。
 女子のみならずヤロウどもにまで。
「そりゃ、城島さんのチョコ獲得数一位ってのの内訳は、勿論、ヤロウからのチョコも混じってたに決まってるさ」
 呆れたというように、勝浩はふうとため息をひとつ吐く。
「それっていったい何のためになるわけ?」
「さあ」
 西本は肩を竦める。
「とりあえず、全校生徒が選ぶ人気者ベストテンってとこが話題なのさ」
「そ、ま、がんばって話題を提供してくれ。これくらいでいいだろ。昼飯がまだなんだから。失礼!」
 勝浩が生徒会室に消えると、西本はヒュッと口笛を吹く。
「なかなか勝気なプリティボーイ、ってとこ?」


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