Tea Time 13

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 エメやクルンのためにいろいろキャットフードを買い漁ったが、好きなものだけしか食べないので、どっさり余っているキャットフードを大学の動物愛護研究会が面倒を見ている猫に寄贈したいと勝浩に言ってみた。
「こっちのエメは目が緑だからエメラルドのエメ。クルンは尻尾がクルンと長いだろ?」
「うわ、かーわいい~」
 案の定、犬猫に目がない勝浩はチンチラのエメの長い毛を撫でたり、吹き抜けになっている階段を駆けあがったりしてはしゃぐ茶と白のクルンと遊んだりしてしばらく過ごしてから、キャットフードの袋をアウディの後ろに積んで、幸也の運転で勝浩の部屋に向かった。
「これなら猫たちも大いに運動になりますね」
 最後まで猫たちに夢中で、勝浩らしい言葉だと笑ったけれど。
 キャットフードを買い漁ったのも半分は勝浩を部屋に呼ぶための口実だったのに。
 映画を見たあと、食事をして部屋に送っていく。
 実に健全な交際である。
 何とも中学生のおつきあいでも今時こんな健全さはないだろう。
 部屋を出る時、抱きしめてちょっとキスしただけまだマシというものだ。
 好奇心旺盛な女なら、相手の部屋にくればキッチンはどこだの、そっちの部屋はどうなっているだの、ひとしきり部屋の探検をして、最後には寝室で仲良くするというものだ。
 そう、ひかりが一度冷やかしにきて、散々品定めしていった。
 もっともひかりはそういう相手ではないから、一から十まで冷やかしで、幸也のようすから勝浩とうまくいってないのかしらなんて笑い、「グッドラック~」などと言い残して出て行ったのだが。
 まったく、ムカつく女だ!
「せめてちょっとでもここに住んでる人間にも興味持ってくれたらね~勝っちゃん」
 ボソリ、と呟いて、幸也は何ともふがいない自分にため息をつくのだった。

 


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