Tea Time 22

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『そっか、だからだな~~、こないだ、あいつ妙に落ち込んでると思ったら、病気らしくて』
「……! 病気って、どうしたんです?! 幸也さん、まさか入院とか…」
 思わず頭がパニクって、勝浩は声を上げる。
『病名はどうやら「勝っちゃん欠乏症」ってゆうらしい』
「……ば……バカみたいなこと言わないでください!」
 からかわれたとわかって、からだの力が抜ける。
『ハハ……ワリィワリィ。でも、いやほんと、そんな感じ。しょーもねーやつだけどさ、見限らないでやってよ』
「見限るのはきっと幸也さんの方ですよ」
『え? なんだって?』
「いえ。飲みすぎ吸いすぎ要注意ですからね。じゃ、おやすみなさい」
 何かまだ言いたそうな武人にきっぱり告げて、勝浩は携帯を切る。
 武人相手になら、何も考えずにしゃべることができるのに。
「あ~あ……」
 しばらくベッドに寝転がっていたがなかなか寝つけず、勝浩は冷蔵庫の缶ビールを一本取り出した。
 カーテンの隙間から見える月を眺めながらビールを飲み終える頃には、ようやくうとうとと不安げな眠りが訪れた。

 


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