Tea Time 26

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 いや、編集部の面々が騒ぐこと、どうやら志央の写真が一番功を奏したらしかった。
 カメラマンやライターが到着する前に、志央や七海を準備させようと先に待ち合わせをしたのだが、実は急遽浮上したもう一つの思惑が武人にはあった。
 それは数日前に遡る。
 志央と七海にそれぞれ時間の打ち合わせのために連絡を入れた時のことだ。
「さっき志央にも念を押しといたが、遅れないように、首に縄つけてもやつを連れてきてよ、頼むよ~ ナナちゃん」
『ラジャー』
 念を押す武人に笑いながら七海が答える。
「あっと、それからさー、今度みんなで陵雲学園生徒会のOB会やんない?」
『それはいいっすけど、タケさん、陵雲じゃないでしょーが』
「ま、ま、かたいこと言わず俺も混ぜてよ。幸也も帰ってきてるし、勝浩と志央とナナちゃんと……」
『ちょ……まっ………! 幸也って、長谷川さん帰ってきてるんですか? いつ? あ、その前にタケさん、何で幸也さんのこと知ってるんすか?』
「ありゃりゃ~、え、じゃ何も、聞いてないの? 勝っちゃんからも?」
『勝浩からって、何で………?』
 よもや幸也が帰ってきていることを七海が知らないとは思わなかった。
 しかも勝浩も志央も何も話していないらしい。
「いや………やつ、とっくに夏に戻ってきて、この十月から復学してるぜ。幸也が俺の従兄弟ってことは知ってたっけ?」
『はああ???』
 てんで考えても見なかったという反応だ。
「それも初耳? 参ったな~」

 


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