Tea Time 4

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「お前こそ、七ちゃんなんて、やけに親しげじゃねぇの?」
「そりゃ、勝っちゃんと一緒に七海ともよく会うし」
「へえ、よく会う、ね」
 グラスを少し持ち上げると、幸也は秀さんにおかわりをオーダーする。
「そりゃ会うだろ、お前、あいつら高校のクラスメイトなんだし。勝っちゃんの一番仲いいダチだろ? 生徒会長と副会長で。ほら、学祭でさ、うちの研究会が『ワンニャンと遊ぼうわーるど』って茶店出したら、結構賑わってさ、ガキにワンコに触らせたり、ジュースやコーラ売るのにてんてこ舞いで、七ちゃんら来て裏方手伝ってくれて大助かりでさ」
「そんなことお前、言ってなかったぞ」
 幸也は武人に食ってかかる。
「逐一教えてやっただろ、学祭のことだって、お好み焼き焼いてた勝っちゃんが可愛いんで、女の子たちにからかわれてたとか、いろいろ」
「七海のことは聞いてない」
「んなもん、高校のダチのことまで話せなんて言わなかっただろ、お前。高校ん時、新聞部だったっつう、西本ってやつも結構、勝っちゃんとこ、よくきてるし」
「西本? あのやろ………」
 ぐび、と酒を飲み込んでぼそりと幸也は呟く。
「暗いよ、お前。勝っちゃんの周りをうろついてる連中、片っ端からやっかんでどうすんだよ」
 呆れ顔で武人は幼い頃から知っている従兄弟の理知的な横顔を見つめる。
 都内に生まれた武人と横浜育ちの幸也と学校は違ったが、しょっちゅう祖父の家で一緒に遊んだ。
 生まれてこの方、常に優等生街道をまっしぐら、人を見下ろしても人を羨むなんてこととは無縁だった幸也が、まるでそこいらの学生のような台詞を吐くようになるとは、武人も思いもよらないことなのだ。

 


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