Tea Time 40

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「レポートありますから、そんな時間ないですけど」
 勝浩は硬い表情のまま武人を見た。
「じゃ、単刀直入に聞くが、いったい幸也と何があったんだ?」
「別に何も」
「何もなくて何でそうなる? せっかく山で仲直りして、二人ともいい感じだったじゃないか」
「仲直りって………」
 勝浩は立ち止まるとちょっと笑う。
「仲直りしただけでよかったんじゃないかな、ほんとは」
「はあ?」
「多分、高校の先輩後輩ってだけでとどまっていればよかったんですよ」
「何言ってるんだよ」
「幸也さん、無理してた」
 訝しげに問い返す武人に、勝浩は言った。
「俺が好きだって言ったから、きっと俺に対する罪悪感もあって、俺に合わせようとしてくれたけど、やっぱ無理があったんですよ」
「何がだよ、お前、奈央さんとこで志央が言ったことなんか真に受けるなよ。あいつはとっくにタラシ返上してるし、第一、あんだけ大事にされてたのに気づかなかった鈍感志央が何をかいわんやだ!」
 言ってからまずいと思ったが、あとの祭りというやつだ。
「志央さんだったら、幸也さんも無理をすることなんかなかったんだ。俺には志央さんにはなれない」
「バカ言ってんなよ、何でお前が志央になるんだ、お前はお前だろう?」
「価値観の相違ってあるじゃないですか。俺と幸也さんじゃ違い過ぎる」

 


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