Tea Time 46

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   ACT 4

 あくる朝のことである。
 バイクで第三京浜をひたすら飛ばしているガタイの大きな男がいた。
 だがごついデカさに似合わず名前は七海と可愛らしい。
「ちっ、また混んでら」
 環八に入る前に混んでいるのを認めて、七海は愛車のZRX1200Rを駒沢通りに向けた。
 時折、バイクを止めて携帯を鳴らしてみるが、相手は電源を切っているらしく出てくれない。
 昨夜家電にも電話をしたが留守電になっているし、メッセージを何度か入れてもまだ反応はない。
 五号線に入るととにかく飛ばして早稲田で降りる。
 ひょっとして実家にいるのかもしれないと思ったものの、昨夜は既に真夜中だったので連絡も入れられず、朝になってから顰蹙を承知で七時を待って実家に電話を入れてみると、朝早く車で帰ったという。
「全く、せめてマナーモードくらいにしとけよ」
 やがて七海を乗せたバイクは早稲田通りに入って少し減速する。
 漸く目指す家にたどり着いたのは八時を過ぎていた。
 ヘルメットを取ると、七海は離れの横に見覚えのあるブルーのミニを見つけてため息をつく。
「ほぼ同時に着いたんじゃないのか……」
 脱力気味にドアをノックすると「はい」と勝浩の声がした。
「俺、七海。開けてくれ」
 ドアはすぐ開いて、勝浩は息せき切って突っ立っている七海に驚いた。
「いったい、どうしたんだ?」

 


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