空はやっぱ青い41

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 だが、不愛想と言われてあまり業界人とは接触もしてこなかったような自分が、こんな風にいろんな人と気軽に話ができるようになったのも、良太のお陰だと天野は思っている。
 青山プロ関連のドラマに出ることになり、良太経由で俳優陣やスタッフ陣とも言葉を交わすようになったからこそ、今の自分がある。
「良太さん、パワスポもすごい人気だし、研修も充実してるんだろうけど」
 たまにラインでメッセージを送ったりすると、良太はまめに返信してくれる。
「やっぱ早く戻ってきてほしいですよ」
 天野のボヤキに須永が大仰に同意した。
「良太さんがいると、我々下々の者まで気遣ってくれるし、そうするとなんつうか、下からの士気もあがるっつうか、や、それだけじゃなくて、あのトップにいる人たちもひっくるめてまとまるっつうか」
 須永は工藤やひとみ、それに山根や久保田、アスカや白河に目をやった。
「ですよねえ」
 須永も同じようなことを考えているらしいと天野は苦笑した。
 白河は最初、大御所だけあってお高くとまっているな、などと思っていたが、徐々に俳優陣と馴染んできて、今も何を話しているのかわからないが、アスカと盛り上がっている。
 太田美香子はもともと可愛くて気さくなタイプだから、スタッフ陣ともどもファンになるような雰囲気だ。
 結婚して子どもができたこともあるのか、大人の落ち着きも加わって存在感が増している。
 このキャスティング、良太さんだっていうけど、何気にすごいメンツを搔き集めてるし。
 まあ、白河さんは良太さんがオファーした時はダメで、工藤さんが白河さんに直々にオファーして快諾してもらったとか。
 ひとみさんがこそっと言ってたけど、白河さんは工藤さんフリークらしいし。
 ってより、何だろう、二人昔関係があったとか?
 ま、わからないけど、結婚して子供がいても白河さんはやっぱ工藤さんのこと好きなのかな。
 天野は業界での他人のイロコイなどはあまり関わらないようにしている。
 自分は、好きになればその人だけ、というタイプだが、なかなか、そういう相手は今のところ現れない。
 ま、気になる人はいるけどな。
「ちょっとお、天野、飲んでる? 須永もせっかくの飲み会なんだから羽目外してもいいのよ」
 そこへひとみが戻ってきて二人にはっぱをかける。
「俺が羽目外したらひとみさん送っていけなくなるじゃないですか」
 須永がちょっと文句を言うと、「タクシーってもんがあるでしょ! 不景気な顔してないで、飲む飲む!」と言いながらひとみがまた天野の隣に腰を下ろした。
 下手をするとコンプライアンスに引っ掛かるようなセリフも、聞き流さざるを得ない。
 工藤はその様子を見て、秋山を呼んだ。
「ひとみにもう飲ませるな。そろそろお開きだ。天野も明日撮影があるだろう。やつらを送ってやれ」
 秋山も飲んではいるが、こちらもかなり酒は強いので、ほとんど素面のように工藤の命に従った。

 


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