空はやっぱ青い44

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 プロジェクトは良太の意向とは裏腹に、あれよあれよという間に進んでいった。
 東洋商事のミーティングの前に、佐々木のオフィスで良太とリモート参加の藤堂を交えた三人での打ち合わせの際に、佐々木が用意したプランは、沢村、アスカ、それに良太三人の起用を前提でねられた五案だった。
「これって、全部、紫紀さんの提案したやつ? だけ?」
 大きなモニターに映し出されたプランをざっと見回してから良太は聞いた。
「藤堂さんも、もう決まりやからいうし」
 にっこり笑う佐々木を責めるわけにもいかず、良太は少し肩を落とす。
「まあ、もう、覚悟をきめるっきゃないよ。良太ちゃん」
 六分割されたモニターの一つから、藤堂が言った。
「それに、プランに共通するのが、アスカさん提案の、三人でおしゃべり」
「はあ? 三人で、おしゃべり???」
 軽くのたまう藤堂に、良太は聞き返した。
「アスカさん曰く、あのまんま、MLBの沢村と良太Pでおしゃべりすればいいって。そこへアスカさんが加わるパターンがプランA」
 藤堂と佐々木はあらかじめプランについて煮詰めていたようだ。
「東洋商事ビルを上空からドローンで近づいていくアプローチ」
 佐々木も画面を動かしながら、「何かを演じるわけでもなく、MLBの沢村、研修に来ている良太P、俳優のアスカさんが、屋上でおしゃべりしてるとこ」と説明をする。
 ハドソン川から自由の女神、マンハッタン島を上空から映し出しながら、東洋商事のビルへと向かい、屋上の三人のカットに切り替わるのがプランB。
 地上に降りて、ニューヨークのメインストリートを行き交う人々、働く人々、を映しながら、東洋商事のビルへと向かい、ビルをあおって撮りながら中へと入っていく。
 そこでビル内の明るいガラス張りのオフィスの中に三人がいる、プランC。
 セントラルパークを上空から撮りながら、ピクニック中の三人に近づいていく、プランD。
 ニューヨークの様々なカットを散りばめながら、東洋商事ビルの中にある、ミニアミューズメントパークで遊ぶ子どもたち。
 子どもたちと戯れる三人と、カットが切り替わり、テーブルセットでおしゃべりをする、プランE。
「おしゃべりの内容は、三人から直接、興味があることや気になることを出してもらって、それをテーマに話してもらう」
 藤堂が言った。
「まあ、それは面白いかと思いますよ。三人三様で提案してもらったテーマで、自由に語ってもらうわけですね。それだったら、できる限り、いろんなテーマでしゃべってもらって、そこから最終的に切り取っていけば」
 良太が言うと、「お、良太P、のってきましたな」と藤堂が茶化す。
「とりあえず仕事ですからね。でも、三人から提案してもらうテーマだけで?」
「うーん、こっちから押し付けても、あくまでも自発的な言葉を拾いたいし」
「なるほど」
 良太は頷いた。
「このプランなら、沢村の貴重なオフをできるだけ短く利用させてもらうってことで行けるかもですね。おしゃべりなら、ラフな雰囲気でいければ」
「まあ、あとはセントラルパークでのピクニックのシーンだけかな」
 藤堂が言った。

 


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