佑人がその言葉の意味をはっきり把握するまでしばし間があった。
「ご忠告ありがとう」
そのまま佑人は部屋を出て行った。
一人取り残され、どうにもできない無力感を感じた坂本はふうとため息をついた。
結構近くまできたと思っても、佑人は鉄壁なガードを固めていてそこから先に近づくのを許さない、そんな感じだ。
「ひょっとして中学の時のことってのが何か関係してるとか?」
思うようにいかないことにイラついて、坂本は傍にあった机を蹴飛ばした。
「……クッソ、こうなったら、絶対、調べてやる!」
昼のやり取りを聞いてる分には、あの上谷に対してもそうそう気を許している雰囲気でもなかったし、と取り敢えず自分を落ち着かせた坂本は、怒っているだろう日直の相手の元へ戻っていった。
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