「どういう奴らか分かるか? 外国人か?」
「……そんなこと、分かるかよ!!」
「…ISとかだったら、コトだからな…とにかく、何とかここを脱出しなけりゃ…」
アレクセイの頭を不安が過る。
すると、その時ロジァが言った。
「あれは…ISなんかじゃねー…」
二人はロジァを振り返る。
「…軍だ…軍の将校だ…多分、AFSOCの…」
「何だと?」
アレクセイは驚いてロジァを見つめた。
「…昔、見たことがある。あの顔は…俺は物覚えはいい方だ…特に気にくわねー奴は…ガキん時…」
ヒューは口を閉ざしている。
「まさか、ベッカー…か……あいつは敵にしたくないが…」
アレクセイは呟いた。
「…違う」
ロジァが断言した。
「……ベッカー…は関係ねー…」
「何でそんなことが分かる?」
それにはロジァは答えなかった。
「空軍…? アメリカ空軍が…? 何でお前を? 宇宙局と空軍は仲良しこよしじゃないのか?」
思ったことをアレクセイは口にしてみる。
「…違う…空軍は…俺を使いたがったが…局は…それを拒んだ…」
「エッシャーにしろ、ベッカーにしろ、もとは空軍じゃないか」
「奴らは、軍の中でも…良識のある奴らだ」
口の悪いロジァにしては最大限の褒め言葉だ。
「ほう? 軍にも良識なんてものあるやつがいたんだ?」
「ひとかけらくれーはな……う……!!」
ロジァは笑おうとして、痛みに顔を歪める。
「もういい…ロジァ、おとなしくしてろ」
するとそれまで黙っていたヒューが言った。。
「何で、ロジァが、空軍に狙われなけりゃならねんだ?」
「…それぞれ事情があるんだろ? ロジァは宇宙局長の息子だしな…」
「使うとか、使わねーとか、何なんだよ?」
「…さあ…俺は軍人が嫌いなんだ…軍人なんてものは何処の国でも、同じだ……非合法的手段を合法的にねじ曲げるくらい、朝飯前だ…俺も、下手すると、国じゃ、軍に利用されてたかもしれない…そいつが嫌だったってのも、逃げ出した理由の一つだ…宇宙局に入るのも、そいつがネックだったが、大恩あるスターリングの要請じゃな…」
アレクセイは独り言のように呟いた。
back next top Novels
