そんな風に力が求めてくれることはひどく嬉しいけれど。
「……力…あの、俺も汗、流したい……」
それでもしばらく佑人の身体を抱きしめていた力だが、ようやく佑人を離し、冷蔵庫を開けた。
シャワーを浴び始めても力が触れた身体が熱を帯びていて、酔いは冷めたはずなのに頬が火照る。
顔をバシャバシャと洗い鏡の中を覗き込んだ時、バスルームのドアが開いた。
力が顔を見せたと思うと、そのまままた佑人を抱きすくめる。
「え……力、待てよ……」
今度は佑人の緩い抵抗も無視した力はシャワーを止めた。
「限界」
ボソッと耳元で呟いた言葉が力の今の状況を如実に表現しているのは、密着した力の身体からも十二分にわかった。
だがそう言いながらも佑人の身体を首筋から背中へ尻から脚へ、指と唇と舌とで佑人を昂ぶらせ我慢できなくて声を上げるまで甘い刺激を与え続ける。
いつもそうだ。
そうやって力に責められてもう何が何だか分からなくなったところで前を大きな手が掴み込むだけで佑人は追いあげられてしまう。
そのうちに腰を入れてきた力に揺さぶられ、自分の中でマグマのように脈打つ力を感じながら甘く強烈な刺激に脳髄まで溶けていく。
意味もなくほとばしる声を佑人は抑えられず、やがて意識が遠のくまで力は抱いた。
「わり…止まんなくなった」
そんな声を少し目を開けた佑人はベッドの上で力の腕の中で聞いた。
「坂本のヤツお前にべったりで、女まで現れやがるし」
「え……」
「俺が会えねぇ時も坂本のヤロウはお前と一緒だと思うと、こう、頭に血が上っちまって」
力も同じようなことを考えてたなんて。
それって……
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