ヒヤリとした寒さに肩を震わせ、元気が目をあけると、ストーブの火の灯りにぼんやりと自分の上に覆いかぶさっている豪の腕が見える。
随分眠っていたように感じたが、身体はまだ繋がったままだ。
「おいっ、こら、豪、もう離せ」
身じろぎする元気を、豪は再び抱きしめる。
「……正気に戻んなよ。ずっとこのままでいたい」
「このアホッ! 俺が壊れちまう! いい加減にしろ」
腕を突っ張ろうとするが、でかい身体はびくともしない。
「何だよ、いまさら照れなくったって」
「うるさい!」
やっと身体を離す豪の頭を、元気がペシッと叩く。
「…ってーなー、乱暴だぞ」
確かに正気に戻ると、いくらなんでも赤面ものの情事のあとだ。
大体が二人ともカーペットの上で転がっていたのには、元気も我ながら呆れている。
「うわっ、こらっ!」
ウザい髪をかきあげながら立ち上がろうとした元気はしかし、豪の太い腕に引き戻された。
「もっと可愛い声にしろよ、あんたの身体めちゃ色っぽいのにぃ。俺、またムラッときちまった…」
互いの身体に挟まれた豪がまた頭を擡げてくるのがわかる。
「う……バカッ、調子にのんな! 何が可愛い声だ! てめー、俺よか若いくせに、めちゃオヤジだぞっ!」
じたばたとあがく元気の肌を、豪の指が淫猥な意図をもってまさぐり始める。
「…二年分だぞ、あんなんで足りるかよ。あんただって、そうだろ?」
「……んっ、あっ………」
再び元気の中に入り込んだ豪が突き上げるたび、元気の意志とは無関係に甘い吐息が漏れる。
快感に慣らされた身体には、たやすく火がついてしまう。
「…このやろ……明日…起き上がれなかったら、てめぇ、責任…とれ……!」
あげくはそんな悪態さえ込み上げてくるものに飲み込まれ、剥き出しの欲望のまま深く落ちて行った。
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