ACT 7
「さあて、注目! いよいよお楽しみのプレゼント探しの時間です!」
藤堂が声を張り上げた。
別に何をしたというわけでもないが、ケーキを切ったり、七面鳥にナイフを入れたりするごとに盛り上がり、思った以上にみんなが楽しく過してくれているらしいのが、藤堂としては一番嬉しい。
ただ一人、悠をのぞいては。
時々、悠に料理やワインを運んでやったり、声をかけたりしたが、何だかそっけない。
河崎がまたちょっかい出していたが、藤堂が行く前に浩輔が河崎を窘めてくれた。
浩輔に言われると、河崎は何も言い返せない。
それに自分が悪いとわかってやっているのだ。
「ここのくじを引いて、その番号順にこのリビングとキッチン、それと右手の部屋のどこかに隠れているプレゼントを見つけてください。プレゼントには★のシールが張ってありますからね。たくさん見つけても、ひとり一個ずつですよ。最初に見つけたものだけ、とってきて下さいねー」
宝探し気分のプレゼント交換を思いついたのは悠である。
それは面白いな、と藤堂はすぐ実行したのだ。
「ただーし、ボーナスプレゼントが隠れています! ギャラリー銀河の美保子さんから、ペアのハワイ旅行券を頂きました。それから、そこの仏頂面の河崎からは、ホテルの宿泊付きディズニーランドペアご招待券を用意してもらいました。両方見つけてもどちらか一つですけど」
おおっと歓声があがる。
back next top Novels
にほんブログ村
いつもありがとうございます
