もしかすると、心の内の彼への執着を見抜かれたのだろうか。
いずれにしても、もう力の影を追うのはやめよう。
あと少しで二学期も終わる。三学期になったら、誰かに席を替わってもらえばいい。
力に対して何を期待していたはずもない。それまで、大人しくしていれば、やり過ごせる。
静かに、静かに……。誰の目も俺の存在に向けられないように。
もう少し眠ろう。眠ってしまえば、今日もまた過去になる。
眠ってしまえば………
ふわりと、優しい風が佑人の髪を撫でていった。
重い心の鎧を脱いでもいいと、張り詰めていた神経を解きほぐすように。
身体から強張りが抜けていく。
やがて、佑人は穏やかな眠りに落ちた。
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