昂ぶった思いがロジァの眦から涙を零させる。
アレクセイは滴を追うように唇をあてながら、ロジァの膝を両手で持ち上げるとその中へと押し入った。
「…あ……っ!! …あ…んん……」
悲鳴のような吐息をつき、記憶のある甘ったるい快感が身体の奥底から呼び戻される。
揺さぶられるごとにうねりのように押し寄せる強烈な刺激に、ロジァの唇は閉じることも忘れてただ喘ぐ。
しばし荒い息遣いだけが静かに留まっていた部屋の空気を震わせる。
「……俺の…ロジァ……愛してる…」
耳元の囁きに脳髄まで蕩かされそうになる。
美しい獣に食らい尽される愉悦に身体はひたすら悦ぶばかりで、やがてロジァは意識を飛ばした。
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