長い脚を組んでふんぞり返り、ビッグサンドを食べ終わってコーヒーを飲んでいる力に目をやると、一瞬目が合ったが、すぐに佑人はそらしてしまう。
やっぱり口を開けば喧嘩になりそうになる。
どこまでも力にとって自分はイラつく存在なのだろうが、力は面倒見がいいし、坂本や啓太に頼まれれば、こんな風にいつもつるんでいるから佑人のことも放っておけないのだ。
あーあ、三年になったら、受験に集中しようと思っていたのにな。
とにかく、なるべく山本のことは考えないように努力するしかない。
佑人はだが、力と一緒の空間にまた戻ってこられたことを喜んでいる自分がいることを認めざるを得なかった。
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