ひまわり(将清×優作)24

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「んとに、あいつ、何とかしねぇと、あの、地の底を這うようなネガティブくん」
 珍しく将清がイラつきを露わにした。
「繊細なんだ……謝らなきゃ……」
 ミドリはミドリで上にいる優作の方へ行こうとする。
「だから、ちょっと時間おけっつうの。今なんか、ちょっと触るとハリネズミみたいに威嚇してくるぞ」
 将清はちらっと振り仰ぐが、優作はまっすぐ前を見て淡々とノートを取っていた。
 まっすぐ過ぎるんだよな、どっちかってえと。
 初めて声かけた時も、まっすぐ人のこと睨みつけやがって。
 面白えやつって思ったんだけどな。
「あれ、優作は?」
 既に授業が始まっているところへ、こそこそと入ってきたのは元気で、将清の右側にするっと座った。
「だから今朝俺がちゃんと朝めし食わせて、ちゃんと授業出てるって」
「いねぇじゃん」
 わざわざ将清の左隣のミドリの顔を覗いたりして元気は将清の顔を見た。
「だから最上段にいるだろ」
 元気はミドリと同じように振り仰いで、「何であんなとこにいんの? あいつ」と将清に問う。
「だから! 今朝いきなり俺に反旗を翻して、ネガティブな独立宣言してったんだよ」
「はあ?」
 一般教養のかなりな人数の学生が密集している階段教室だからいいようなものの、さっきからコソコソしゃべっているのを教授に気にされているらしいと気づきつつも将清は、さらに声を落として、ミドリに説明したことを要約して元気に話した。
「つまりお前嫌われてんじゃねーの?」
 元気に言われて将清はむっとする。
「違う! ちょっとすねてるだけだ。そのうちまた声をかける」
 将清は断言する。
「わかったよ、俺からそれとなく話してみる」
 元気はちょっと小首を傾げたが、妙にむきになる将清の肩をポンと叩いた。

 


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