一方的に別れを告げ、しかも酷い言葉を投げつけて逃げ出した自分ごときに、いつまでもこだわっている男ではないはずだ。
二年かけて忘れたつもりだった。
自分で選んだことだった。
それなのに。
いや――――忘れてなんかない!
むしろ豪という存在が思っていた以上に自分の中に入り込んでいたことを思い知らされただけだ。
結局、自分だけがあの日のままだ。
罰だ。
自分がしでかしてきた傲慢で身勝手な行為に下された罰。
仕方ない、甘んじて受けるしかないだろう。
お前から、能天気な笑顔を取り上げてしまったら終わりじゃないか。
お前は、お前らしく生きろよ。
『すんげく、カッコよかった!』
初めて会った、あの日のように―――
少年の無垢な眼差しのままで―――
