バイパスに入ると、道路は雪をよけていった後らしく、車は比較的スムースに走る。
次第に強くなってきた雪が、フロントガラスをめがけて降りつけた。
とりあえずS温泉まで行けば、何かわかるかも知れない。
「豪! あんの、クソバカヤロー!」
悪態をつきながらも、ワイパーさえ追いつかないほどの雪の襲撃に、元気の脳裏には不安が募る。
合わせるように徐々に目の前の視界が狭くなる。
気象情報を聴こうと、FMを入れてすぐだった。
『午後三時頃S高原スキー場で、雪崩が発生し、スノーボードをしていた男性二人が巻き込まれた模様です。詳しいことがわかり次第、またお知らせいたします』
地元放送局のニュースに、元気の心臓が凍りつく。
まさか………だよな?
ハンドルを握る手が震える。
とにかく、行かなけりゃ!
自分を奮い立たせ、眼前を見据えてアクセルを踏む。
何であの夜、あいつを帰してしまったんだろう。
どうしてあいつの心を放り出してしまったんだろう。
今、後悔ばかりが渦を巻く。
優花を選ぶのでもいい、俺を二度と振り返らなくてもいいから、生きていろよ!
お願いだから……………!
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