阪急電車が天神橋に差し掛かった頃、佐久間はようやく、あれ、と思う。
「俺、何しに行ったんや…………なんや、狐につままれたような………」
向かいに座っている子供の目が、変なおっちゃんや、ともろに訴えているのも構わず、ブツブツ呟きながら、昨夜は途中から煩わしくて千雪がメガネを外していたことにも気づかず、何の収穫もないままだ。
結局疑惑の美人のことも何もわからず、こうして電車に揺られている自分に、佐久間はガックリと肩を落としたのだった。
おわり
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