冬晴れの月曜は、少なからずブルーになりがちな気分を上昇させてくれるものらしい。
大学へ向かう道をトロトロと歩きながら千雪は空を見上げる。
朝は目が覚めたものの起き上がる気力さえなかった。
久しぶりに部屋の片づけでもやろうかと目論んでいた昨日の日曜は半日身体は使い物にならず、千雪はベッドの中にいた。
無論、京助の部屋だ。
京助に引きずられるようにして風呂に入ったものの、結局京助は抑えが利かず、ベッドでまたしつこく千雪を引き寄せた。
「ほんまに、ええ加減にせぇ……どんだけエロ魔人なんや!」
常日頃のきつい千雪の毒舌も生気を吸い取られたように弱々しい。
「仕方ないだろ、お前を見てるだけでカッカしてくるんだ」
ニヤニヤと笑いながら千雪の肌に伸びた手がすぐにあちこち動き出す始末だ。
しかもそのいやらしい指は容易く千雪の官能を呼び戻してしまう。
「エロ野郎め!」
腹の立つのは嫌だやめろと喚くのとは裏腹に、そんなエロ野郎に慣らされて勝手に身体が応えてしまうことだ。
思い出すだけで顔が熱くなる。
「人を何やと思うとんのや! 最近、手頃な女がいーひんもんやから。佐久間が彼女とうまくやってるのんが羨ましかったんや、きっと!」
好きなんだぜとか、お前がいいんだとか何とか、一度は信じかけたものの、信じとったらバカを見るのが関の山だと、京助の言葉は聞き流すことにしたのだが、相変わらずマメに世話をやいてくれることに、ついつい甘えている自分にも千雪は我ながら呆れている。
頭の機能は半分眠ったような状態で午前中を過ごし、昼は軽くすませようと研究室を出た千雪だが、今日こそはあいつは避けたいとキャンパスの外へ出ようとした矢先だ。
「あ、先輩~! 席、取っときますね~」
研究室のある棟を出たところで、手を振るあいつが目に入ってしまった。
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